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ビューズでは、うつ病等の気分障害を患った方の社会復帰支援を行なっているため、深く関係するのが障害福祉です。なので、まずは障害福祉に関する法令について基本的なことをしっかりと覚えてもらいます。

たとえばビューズは生活訓練に該当しますが、他の事業所(就労移行支援、就労継続支援A型、就労継続支援B型)の種別についても理解しなければなりませんし、利用を希望される方がビューズに通う際は1割負担で通所できるなど、制度の内容について知っておく必要があります。また、通所の申請手続きに際して必要なことを理解していなければ説明することができないので、必ず学ぶ必要があるわけです。


あとは病院などの医療報酬制度の点数のように、福祉でも単位を計算して国に請求処理していますが、ゆくゆくはそうしたことも行えるようになっていってもらいます。

業務内容の例

内部監査の法令チェック
契約書内容や重要事項の説明等の理解
利用者様への説明の立ち会い

よほどの経験がある場合を除き、いきなり支援員を任せることはできませんので、はじめは事務的な仕事から入ります。ですが、事務作業といっても侮ってはいけません。1つひとつの小さな作業=事業所運営を支える仕事であり、「サービス業としての本質(サービス精神)」を理解していなくてはならないのです。

 

たとえば、朝の開所準備や利用者様が帰られたあとの片付けもそうだし、プログラムに使用するワークシートの印刷や補充など、利用者様に気持ちよく使ってもらえるよう徹底しなければなりません。このように、まずは与えられた役割をきちんと遂行していくことが大前提です。役割についてはすべてマニュアルに明記されていますので、自身の役割を理解したうえでなすべき事をなし、Can(できること)を積み重ねて小さな成功体験を自信に変え、施設運営における視野を広げていってください。

業務内容の例

5Sの徹底
利用者様の進捗管理に関わる事務作業全般
プログラム体験をする

現在ビューズには15ほどの実施プログラムがあります。

プログラムには一つひとつに企画書があり、そこにはプログラムの目的や期待される効果、狙いなどが記載されていますので、実際に利用者様の立場でプログラムを体験することで、目的や効果、狙いを理解したり、気づきを得たりしてください。
また、体験においてもうひとつ大切なことがあります。それは「利用者様に慣れる」こと。利用者様と一緒にグループワークを受けていれば自然と交流を通して慣れることができますし、それは利用者様にとっても同じで新しいスタッフに慣れる機会なのです。

ファシリテーションを行なう

ひと通りのプログラムを体験後は、ダイアログなどの簡易的なプログラムをファシリテーション(一つのテーマに対してみんなで意見を出し合うものなど)していきながら、段階に応じて対応できる担当プログラムを徐々に増やしていきます。

★現在はサービスの質を担保する目的でプログラムのトークスクリプト(台本)を作成中。

プログラム例

自己理解系

セルフモニタリング

CBGT

コミュニケーション系

ダイアログ

対人関係グループワーク

社会生活スキル系

研修ゲーム

日経要約プレゼン

身体系

マインドフルネス

農業体験プログラム

そのほかにも多数

自主設計

アニマルセラピー

業務内容の例

プログラムを受けて目的や効果、狙いを理解する
Viewsの利用者様に慣れる
アセスメント面談について

アセスメント面談というのは来所初日に行なう面談で、過去の発症歴や経済状況、現在の症状などを確認するとても大切な面談ですが、はじめは先輩支援員が行なう面談に立ち合い、内容をよく聞いてもらいます。ここで確認する項目自体は決まっているのですが、一口に面談といっても簡単なことではありません。

ラポール(調和した関係を築く手法)を行ない、利用者様と関係構築をするための面談でもあるので事務的な対応は厳禁ですし、警察の取り調べのようになってしまうのはもちろん言語道断。また、先ほどのプログラムのトークスクリプトと違ってこちらはスクリプト化は不可能なので、まさに柔軟性や臨機応変さ、観察力などの他者思考が求められます。

アセスサマリーについて

アセスメント面談の聞き取りをしてもらった後は、その内容を元にサマリー(医療機関、主治医等に提出する資料)にまとめてもらいます。サマリーの内容に漏れがないよう真剣に聞き取り、アウトプットとしてサマリーに落とし込んでいく必要があるので、いい加減な気持ちで臨むのは絶対にNGです。

業務内容の例

アセスメント面談に立ち会い、面談の進め方を覚える
アセスサマリーのまとめ方を学ぶ
バウンダリーについて理解する

まずは入社後すぐにバウンダリー(自分と他者とを区別する境界線)研修を実施します。
バウンダリー研修では「利用者様との距離感」について学ぶのですが、適切な距離感を保てていないと「支援ではなく依存」となり、自律を妨げる要因になってしまい支援破綻になりかねません。
とはいえ、適切な距離感を保つことも容易ではありませんのでバウンダリーについてきちんと理解し、常に適切な距離感を示さないといけないのです。

利用者様との交流を行なう

ビューズではゆるめのイベントを定期的に実施しており、そのイベントを通じて少しずつ利用者様と話していき、接し方を知っていくところから学んでいきます。この部分はマニュアル化のできないソフトな部分なので、ケースバイケースで柔軟に対応していくことが大切です。
さらにいえば、この部分を前提として面談やファシリテーションにつながってきますので、超大事なところです。

業務内容の例

ビューズ内イベント運営に関わり利用者様との交流を増やす
体験を通じて接し方学ぶ
バウンダリーについてしっかりと理解し実践する

対外的な内容ですが、この部分は利用者様の社会復帰への進路に関わるところなので、企業の方と定期的なやり取りが発生します。たとえば企業ごとに復職プログラムを用意しているところが多いので、支援の進捗に応じて「この段階になったらこの情報をください」と言われたり、逆にビューズから企業に対して確認を行なったりもします。

企業を訪問する機会は、その必要な時期にある利用者様の人数にもよりますが、2ヶ月に1回程度は行くかと思いますので、まずは先輩支援員に同行してやり取りの場に立ち合い慣れるところからです。訪問前には「今日はこういう趣旨でこういう打ち合わせをするよ」と内容の共有を受け、打ち合わせが終わったあとにもフィードバックを聞きます。

また、企業とのやり取りの中で大切なのは「50―50」で接するということ。利用者様側に立ちすぎてもいけないし、企業側を尊重しすぎてもいけないので難しさはありますが、企業から信頼を得る意味でも上手に折衝していかなくてはなりません。
さらに、企業訪問をするうえでの挨拶、名刺交換、席次やメール作法などのビジネスマナーも覚える必要があります。

業務内容の例

企業訪問の際の作法を知る
人事担当者や保健師、現場上長との会話の場に慣れる

ビューズは名古屋市の指定を受けて事業を行なっているのですが、名古屋市がすべての利用者様を連れてきてくれるわけではないので、自社の努力によって利用者様を紹介してもらえるように広報活動をする必要があります。では、どうやっているのか。

それは、クリニックや他の福祉事業所などに対して、ビューズを認知してもらうためのテレアポを実施します。いくらサービスの質が良くても知られていなかったら意味がありませんので、知ってもらうためにアポイントを取って訪問し、ビューズを紹介しています。他の福祉事業所の場合には連携できるように見学させていただいたりしています。

業務内容の例

社会資源開拓の広報活動を行なう
「社会資源を知る」「社会資源と繋がる」を経験する

これらを知り、「難しそう」と感じるかもしれませんし、実際にそのとおりだと思います。なぜなら人の人生を預かる仕事だからです。簡単であるわけがありませんし、サクッと一人前になれる仕事でもありません。

とはいえ、1つひとつしっかりと伝えていきますし、マニュアルや教材、過去のデータやナレッジも揃っているほか、OJTやOff-JTなどを通じたサポートもしていきます。

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