
社会復帰支援における個別面談とは(初級編)
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社会復帰支援においての個別面談とは、支援員と利用者様で2者面談を行い、通所しての振り返りや以後の支援方法について話しをする場です。以前の記事でファシリテーションについて解説をしましたが、「意見を押し付けてはいけない」などの同様のポイントや類似点がある一方で、個別面談はより詳細な目標の設定やアクションへの落とし込みを行います。
そこで今回は社会復帰支援の現場で行う個別面談について、目的や必要なスキル、目標の立て方などのポイントをお話できればと思います。スタッフロールの支援活動を知っていただくうえで重要な情報となっているので、ぜひご一読ください。
個別面談の実施概要
補足タイトル
カウンセリングは行わない
当サイトや記事を読んでいただいている方はご存知かと思いますが、メンタル不調の方の社会復帰支援・就労支援は個別支援計画書を用いて行います。そして今回のテーマである個別面談は、この計画書を作成するとき、あるいは振り返りをするときに主に行います。
スタッフロールでは最初の面談で課題を見定め、利用者様と一緒に目標を設定。さらに施設や支援員がどのようなサポートを行っていくのかも明確にします。そして3ヵ月ごとに振り返りの面談を行い、そこからPDCAのサイクルを組んで、よりよい支援につなげていく。ざくっりとですが、このような流れです。
スタッフロールの見学に来てくださる支援員志望の方が「個別面談ではカウンセリングをするんですよね?」と、たまに勘違いされることがありますが、わたしたちは医療の現場で行っている治療ではないのでカウンセリングはできません。わたしたちが行うのはあくまで支援です。利用者様が無事に社会生活を送れるようにするため、その考え方やコツを身に付けるサポートを行うのです

—利用者様の未来を考える—
3つの目
個別面談において必要となるスキルは「鳥の目」「虫の目」「時の目」の3つの目です。「鳥の目」は、全体を俯瞰して見ることができる視点で、「見落としがないか」や「実現性のある目標であるか」などをチェックできるようになります。
複眼の虫の目は、多角的に物事を見られるようになるスキルです。虫の目があれば利用者様を深く観察できるため、解決すべき課題を探るときなどに役立ちます。
そして時の目は、先を見通す視点です。利用者様は施設を出たあとに、自分の属するコミュニティーで生活や仕事をしていくわけですから、その場で無理なく過ごせるようになっておかなければなりません。施設内ではよくても、外に出たら上手くいかなかったでは意味がないからです。そのため、支援員は利用者様の未来に焦点を当てて支援を行う必要があるのです。
傾聴力
これは個別面談に限らず、利用者様と接するうえで常に求められることですが、「傾聴」も重要なスキルのひとつです。理由は2つあり、ひとつは利用者様が話をしているときに割り込んだり、遮ったりして意欲を削がないため。そしてもうひとつは、うつ病等の気分障害になった原因や、気分が落ち込まないようにするにはどういったアクションをすればいいのかなど、利用者様自身に気づいてもらうためです。

—スモールステップが成功のカギ—
社会復帰支援はセンシティブな要素の多い仕事ですから、注意すべきポイントは多数あります。ここですべては解説できませんが、主だったものを3つだけ取り上げさせてもらいます。
アクションプランを立てる
せっかく面談を行ったのに「聞き手に徹していたら何も決まらなかった」「実際、何をするのかまで決まっていない」では、その面談は失敗です。PDCAのサイクルをつくるには、何を行うかまでしっかり決め切る必要があります。
大きな目標を立てない
達成不可能な目標は立てないこと。利用者様の多くは出来なかったことにストレスを感じ動揺します。これでは目標設定が逆効果に働きます。コツは小さな成功体験を重ねられるスモールステップ。この原則に従って目標を決めていきます。
また、目標設定はファクトベースで行います。たとえば通所の回数を目標とするのであれば、先月施設に来た回数、すなわち事実を基として設定することが大事です。
時間を守る
熱心になるあまり、所定の時間をオーバーして面談を行ってしまいたくなりそうですが、これは他の利用者様の面談時間を奪ってしまうことになるためNGです。意外と疎かにされがちですが、タイムマネジメントは非常に重要な要素です。

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