選考落選者からの声

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    より大局的な視点でその人の活躍の仕方にフォーカスする

    今回はスタッフロールの選考フローについて、選考実例を踏まえてお話をしようと思います。スタッフロールの選考フローはプロセスが多く選考期間が長いのが特徴です。

     

    流れは次の通りです。

    「エントリー」⇒「適性検査」⇒「一次面接」⇒「実技試験」⇒「最終面接」⇒「内定」

     

    特に実技試験ではファシリテーションや個人面談などを行っていただき、スタッフロールが独自に設計した評価基準をもとに選考を行っています。なぜこれほど長尺の選考を行うかと言うと、もちろん綿密なマッチングを図るためなのですが、そのほかにも2つの理由があります。それは、選考を通じて候補者の方に自己理解を深めていただくのと、福祉資源の開拓のためです。これだけ聞いても「?」と思う人が多いと思いますので、本編で詳しく話していきます。

    自己理解を深めてもらう理由

    スタッフロールでは、支援員も利用者様と同様にビューズを卒業(退職)して新しいフィールドで活躍している方が多くいます。個人事業主として独立した方、ビューズでの経験とスキルをもとに次の専門分野の道に進んだ方など、さまざまです。

    このような流れが出来ているのは、会社視点からしたら損失のように捉えられることがありますが、そうではありません。本人が最もパフォーマンスを発揮できる場に身を置いた方が、福祉業界全体としては断然メリットだと捉えているからです。これは、スタッフロールで活躍する支援員に限ったことではありません。求職者の方も同様です。

     

    実際の選考実例:Oさん

    以前、Oさんという方に当社の選考を受けていただきました。Oさんは専門学校で講師をされており、自分のスキルや経験をより最適なフィールドで活かしたいと考えている方でした。スタッフロールのことを熱心に調べてくれ、選考を受ける前にも何度も見学に足を運んで来てくれました。しかし、Oさんは一次面接の後、選考を辞退しました。その理由は「起業を目指すため」でした。以下は、その時にOさんからいただいたメールの内容の要約です。

    「貴社でいろいろなお話やワークを体験させていただくなかで、改めて自身のキャリアを見つめ直しました。そのお陰で、自分が本当にやりたかったことに気づき、転職ではなく、起業という形でこの業界に貢献できればと想いに至りました」

    ・・・・

    スタッフロールは「一人ひとりが自分の在り方をみつけ、自分の人生の主役になっている社会」を実現していくことを企業ビジョンに掲げています。とても合いそうな方でしたから、本音を言えばOさんには当社で頑張ってもらいたいという気持ちもなかったわけではないですが、選考の中で自分自身の本質的な想いに気づき、それが福祉業界にプラスに働くと感じた私たちは、Oさんの決断を応援しています。

    つながることでサービスの質を高める

    これは、現在スタッフロールで勤務している心理系専門支援員の宮本が選考を受けたときの話です。臨床心理士である彼が願っていることは、認知行動療法のさらなる普及でした。スタッフロールには、「資源を広げ、セーフティーネットの網の目を細かくしていく。」という想いがあります。まさに、本人が達成したいことと、スタッフロールが実現していきたいことがマッチした好例です。

     

    しかし、必ずしもこのようなケースだけが福祉資源の開拓につながるわけではありません。これからお話しするのは、合否を思案しながらも最終的には不合格通知を出したIさんのケースです。

     

    実際の選考実例:Iさん

    Iさんは、在職中の臨床心理士でした。インターンや見学にも通ってくれた熱心な方で、選考プロセスのひとつである個別面談のフィードバックを行った際に、自身の力不足感からくる悔し涙を流していたのをいまでも覚えています。それだけ必死に取り組んでくれたのだと思います。この方もOさん同様に選考後以下のようなメールを送ってくれました。

     

    「今回の採用過程の中で自己理解を深めることができました。今回の経験を活かし、自らの臨床スキルを磨いてまいります。今後もインターンや見学のような形でつながれましたら幸いです。貴社の採用バンクにも登録させていただきました」

    ・・・・・・

    採用バンクとはスタッフロールが独自に実施しているタレントプールの仕組みで、自治体、企業、NPO・NGO、医療機関、個人事業主、各分野のスペシャリストなど、さまざまな担い手と協力しながら、社会の課題に取り組んでいくための、当社リソースのネットワークです。

    こうした「つながりを拡大していく」ことも、以前から積極的に取り組んでいます。

    スタッフロールが選考にかける労力と時間は決して少なくはありませんが、たとえOさんやIさんのようにご縁がなかったとしても、福祉業界の未来を考えれば、有益な選考であったことは疑いようがないでしょう。

    しかし、もしかしたら不採用になった方の立場からすれば、いいように言っているように聞こえ、納得できないところがあるかもしれませんが、それもよくわかります。しかし、当社はどこまでいっても「利用者様ファースト」です。その視点に立って選考を行っているため、必ずしもスタッフロールのメンバーとして勤務しなくても、福祉業界全体の利益になるのであれば、やはりそれは最良の選択であると考えています。

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