キャリア系専門支援員インタビュー

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    スタッフロールのスタッフインタビュー、第3弾は当社の代表でありキャリア系専門支援員でもある高瀬文聡。今回のインタビューでは、キャリア系専門支援員である高瀬の仕事について迫ります。彼が行っているプログラムの内容とその目的、それらに加え、今後取り組んでいきたいことについても言及してもらいました。ビューズの存在意義にもつながる内容にもなっていますので、当社に興味のある方は、ぜひご一読ください。

    Q:いまやっているお仕事は?

    プログラムで言うと、キャリア形成系やビジネス系のテーマがメインです。具体的には、キャリア形成系は「ライフデザイン」や「100人の村に住んでいるとしたら」というテーマのもので、ここでいう”キャリア”とはビジネスキャリアではなく、人生という広い意味でキャリアを捉えています。

    ビジネス系は「アウトプット大作戦」や「研修ゲーム」といった実際のビジネスで使うようなスキルを身に付けるプログラムです。

     

    ライフデザイン

    「ライフデザイン」は、自分の思い描く未来像をイメージして、多種多様で幅広い人生のあり方を理解してもらうことが目的となっています。利用者様の多くは、過去や現実に囚われ、明るい未来を描けずにいる人が多いのですが、そんな人生に彩りを添えられるようになれば、という想いで実施をしています。

    このプログラムを仕事のカテゴリーに限定していないのには意味があり、人生は仕事のみの単色で構成されていないからです。仕事もあれば、趣味や交友関係、勉強、スポーツなどいろいろな事柄があって、さまざまに彩られているわけです。

    仕事だけに囚われず、幅広い視野を持っていれば、よりポジティブな未来をイメージできるようになるわけです。

    ちなみに「人生に彩りを添える」というのは、ビューズのロゴマークにも反映されていますので、ぜひチェックしてもらえればと思います。

     

    100人の村に住んでいるとしたら

    これはテーマの通り、もし100人の村に住んでいるとしたならば、自分はどのような役割を担いたいかを考えてもらうプログラムです。狙いは職業的価値観を見つけてもらうところにあります。

    「将来どんな仕事がしたいか」といったように現実的なテーマにしてしまうと、自分の出来ることを棚卸して、それに紐づけた控えめな答えになってしまいます。

    しかし、100人の村というフレームを設けることで、ハードルの高さなどを考えずに書けるようになります。また、会社組織のように役職や職種の中から選ぶのではなく、自由回答にすることもポイントのひとつです。100人の村のなかで必要な役割を自由に想像することで、いままでの自分では思いもよらないポジションが思い浮かんで、自分の潜在意識が見える化されるのです。たとえば村長であれば、「みんなをまとめていい組織をつくりたい」とかですね。

    なので、職業ではなく、「職業感を見つける」といったほうがしっくりきますね。

    アウトプット大作戦

    経理にせよ営業にせよエンジニアにせよビジネスはアウトプットする機会が多いため、その訓練を行うという意味でのプログラムです。

    このプログラムを簡単に説明すると、わたしが用意した新聞記事の内容を利用者様が自分なりの解釈を加え、最終的にアウトプットするというものです。

    たとえば高校生の投資の授業について書かれた新聞記事を取り上げたとします。利用者様には記事の要約に加え、高校生になぜ投資知識が必要なのかなどのリサーチと考察も行ってもらい、アウトプット用の資料にしてもらいます。そして他の利用者様の前で発表するといったのが一連の流れです。

    ちなみにこのワークは1時間という制限を設けています。1時間で要約から考察、まとめまで行うのはかなりの負荷がかかりますが、実はそこに狙いがあります。実際、仕事にはノルマや納期、締め切りなどがあって、ストレスを感じながら行うことも多いです。そこに対して耐性をつけておかないと、せっかく復帰してもまた施設に戻ってきてしまう可能性があるのです。

    また、発表することにも大きな目的が存在します。それは自己肯定感の向上につながるということです。発表し、他の利用者様から感想やアドバイスなどのフィードバックを受け、次の成果物に反映させる。このPDCAサイクルを回すことで、徐々にアウトプットの質が高まっていき、自信が付いてくるのです。

     

    研修ゲーム

    これは仕事の会議の場を想定したプログラムです。与えられた課題をグループワークで解決していくというもので、「人前で意見が出せない」「他の人の意見に流されてしまう」といった悩みのある方が、どのように自分の意見を出していくのか、グループとしての合意形成をどのように取っていくのかなどを学んでもらいます。目的はグループや組織でやっていける自信を付けてもらうことにあります。

    こちらも「アウトプット大作戦」同様、フィードバックを同グループのメンバーから受けるのですが、そのメンバーが「できたこと探し」をしてくれるので、自己肯定感が上がる仕組みになっています。また、利用者様にはフィードバックの内容を書き留めておくことをすすめているのですが、この内容が自分の強みなどにつながり、履歴書や職務経歴書などに書けるようになるほどに成長していくのです。

     

    「研修ゲーム」も「アウトプット大作戦」もそうですが、これらのプログラムは発表や意見をするといったアクションを求めています。利用者様のなかには、「否定されないだろうか」とか「馬鹿にされないだろうか」とネガティブになっている方が多いので、最初のほうはアウトプットすることに対し消極的です。しかし、プログラムを重ねるごとに自信を付け、「発表せねば⇒発表できる⇒発表したい」といったように前向きな考えに変化していきます。

    上記のようなプログラム以外にも、卒業間近の利用者様を対象に復職に向けた支援プログラムを実施したりしています。

    宮本のインタビューで彼も言っていましたが、このように利用者様が変わっていく過程や瞬間を見られるのは、この仕事の醍醐味です。

    Q:今後やっていきたいことは?

    提供価値から考えると、これらのプログラムは何も施設という限定された場所で行わなくてもいいと思っているんです。進路に悩む学生さんや、会社でのキャリアや人間関係に希望を見出せない会社員を対象に、大学や企業でセミナーとして行うのもいいのでは? と。

    施設を運営する人間がこのようなことを言うのも変ですが、大学や企業から離れる前に早めに対処しておいたほうが、本人のためになりますからね。

    実際にお付き合いのある経営者の方数名にメンタルヘルス系のプログラムをデモンストレーションで行ったことがあるのですが、「これはすごい」「ウチの研修でお願いしたい」と言ってくださったので、しっかりとニーズは確認できています。

    もう少しマーケティングをして、枠組みなどを構築し、いつか実行していきたいですね。

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