生活支援員インタビュー

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    今回はスタッフロールで支援に携わるスタッフの働き方や想いをお伝えするために、支援員のインタビューをお届けしたいと思います。インタビューに答えてくれるのは、2018年入社で、現在アニマルセラピーなどのプログラムを受け持つ生活系支援員の近藤亮介。彼の仕事や成功談や失敗談、今後の目標などについて迫っていきますので、当社のリアルについて興味がある方はぜひ最後までお付き合いください。

    Q:いまやっているお仕事は?

    さまざまですが、プログラムのファシリテーションを主に担当させてもらっています。テーマはいくつかあるのですが、主だったもので「セルフモニタリング」「農業体験」「アニマルセラピー」などです。

     

    Q:それぞれの仕事内容は?
    セルフモニタリング

    セルフモニタリングは、スタッフロールで行っている基礎プログラムです。利用者様の活動や体調を日記のようにつけていくのですが、たとえばある活動をした場合、体調は50点で脳の働き具合は60点といったように点数などをつけて記録していきます。

    記録を集約して俯瞰して見ると「こういう状況だと気分が落ち込みやすい」といったように、自分の傾向が見えてくるんです。その内容をグループワークで共有するのですが、これにより客観の視点が加わり、自分ひとりでは発見できなかったことに気づけて、自己理解が深まります。

     

    農業体験

    農業体験は、言葉の通り畑で農作物を育てるプログラムです。畝(うね)づくりからして苗を育てます。収穫までを自分で行うわけですが、苗の状態や台風、日照条件など外的要因で上手くいかないことも多々あるのですが、そういった不可抗力に直面しながらも苦労して最後までやりきることで大きな達成感を味わえるのです。

     

    アニマルセラピー

    アニマルセラピーはわたしの専門分野です。実はわたし、前職はアニマルセラピストなんです。

    アニマルセラピーにはストレス解消やリラックス効果などがありますが、このプログラムは「他人とコミュニケーションが取れる」といった成功体験を積んでもらうことが目的です。動物を介して他の利用者様との会話などを楽しんでもらうのですが、その間を人が取り持つのと、動物が取り持つのでは本人の受け取り方がまったく違うのです。ですからわたしは、当プログラムにおいては利用者様に積極的に話し掛けることはしません。「自分の力でできた」と思えてこその成功体験ですから。

    ちなみに動物は、犬やモルモット、亀、やぎ、にわとりなどに協力してもらっています。亀とかは表情や動きはあまりないのですが、動いた時に話題のきっかけになりやすいので、いいんですよ。

    Q:アニマルセラピストからなぜビューズの支援員に?

    一言で言えばタイミングですかね。実はわたしの兄が鬱病を患っていたこともあり、福祉業界に興味を持ったのが最初のきっかけでした。そこで、お金を貯めて福祉系の大学に通おうと考えていた時期に、たまたまビューズでお仕事をさせてもらう機会があったんです。

    そしてここで外部講師として何日かプログラムを経験させてもらうなかで、ビューズならいまのスキルを活かして、自分がやりたいことが出来ると思うようになったんです。そこで気持ちが一気に動いて、前の勤務先の社長に伝えたらビューズと話をつけてくれて、転職が決まりました。

    Q:この仕事をしてて嬉しかった経験はある?

    嬉しいことは、利用者様の声ですね。結構前のことになるのですが、入社してから日が浅かったため利用者様に何かを聞かれたら基本は先輩に報告して指示を仰ぐのですが、そのときは全員がそれぞれの利用者様の応対をしていたため、自分が利用者様からの話を聞きました。

    頭をフル回転させて「こういう受け答えで大丈夫かな?」という迷いも感じながらも話をしていたのですが、その利用者様が退所する際に当時のことを「すごく嬉しかった」と手紙で書いてくれたんです。この仕事は利用者様とのやり取りに細心の注意を払うことが必要なので、中途半端な対応はできないのですが、これはやって良かったなと思えるアクションでしたね。

     

    Q:逆に失敗してしまった経験はある?

    一方失敗したことは、嬉しかったことの裏返しのような経験なのですが、中途半端な対応で利用者様を怒らせたことがあります。しかも3回、同じ方に。

    ある時、その利用者様からご質問をいただいたんですが、そのときに機械的な対応をしてしまったんですね。機械的な対応というのは、紋切型の対応ということなのですが、その利用者様は自分のことをぞんざいに扱われたと感じたのだと思います。対応の難しさや自分の未熟さを痛感するとともに、大きな学びを得た経験でした。

    代表の高瀬は、「疾病名で、その人を判断しないこと」と折に触れて伝えてくれているのですが、まさに疾病名で判断して失敗してしまった苦い経験です。例えば誰にでもあるような「自身の経験」においても同様のことが言えます。

    「前はあぁだったから、今回も同じようにすれば…」みたいなやり方ですね。よくありがちではありますが、こうしたものが裏目に出た経験でしたね。だからその人をしっかり見て、寄り添った対応が必要なんですよね。

    Q:これからの社会貢献の目標は?

    若い方への支援に尽力して行きたいと思っています。これはサービス内容というよりかは、若い方にも積極的にサポートを受けてもらいたいという意味合いが強いです。

    この仕事をしていると、「若いころから支援を受けていれば、もっと早くに自分の人生を楽しめるようになれたのに…」と思うことが多いです。人は年齢がいくほど自分の経験に照らし合わせて物事を考えるようになるため、どうしても考え方が凝り固まっていく傾向があります。その分支援も長期に渡ってしまうケースがあるんですね。

    ですから若いうちに支援を受けたほうが良いのですが、ビューズのようなサービスを行っている福祉施設があるという情報が、そういった方になかなか届いていないのが現状です。そのため、わたしは当社のような支援やサービスを行っている施設があることを世間に広めていく活動に今後注力していきたいと考えています。

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